大印技術講習会

大印技術講習会は、昭和27年から始まった由緒ある印章技術士

専用の講習会です。大印展と同じく、大阪の印章彫刻レベルの

向上を目的に設立されました。


二代目、三代目や有名職人の弟子らが集う


月に一度、朝から夕方まで優秀な講師の下、印章彫刻、ゴム彫

刻、篆刻、書道を習い、所定の出席と成績をあげると卒業でき

るというのが当初スタンスでした。当時突出していた東京の技

術力に追い抜こうと、大阪屈指の技術職人が講師になったため、

印章職人の二代目・三代目はもちろん、手彫りの下請け会社の

社員や職人に弟子入りしていた人など、数多くの職人の卵が講

習会に訪れ、技術を切磋琢磨していきました。


近代設備の導入でレベルアップの近道へ


現在の大印講習会は卒業形式ではなく、希望者はいつまでも受

講し続け良いこととなっており、技術の向上した受講生が新た

な受講生を指導するケースなどが目立ってきました。受講内容

は、午前は「名前を綺麗に円の中に入れる」為の講習を行い、

午後は木口彫刻、又は書道の実習を行っております。特に午前

の講習は、近代的なプロジェクターとスクリーンで講習生の作

品を映し出し、具体的なポイントを細かく指摘すると言う形式

で行っております。講習生からも具体的なポイントが良く分か

ると好評を受けております。